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カシメ治具とは?活用メリットや種類、治具製作のポイントまとめ

目次

カシメ治具とは、リベットやハトメなどを安定してかしめるための専用ツールです。この記事では、カシメ治具の仕組みやメリット、代表的な設備との関係、製作依頼時のチェックポイントまで、基礎から分かりやすく解説します。

カシメ治具とは?

カシメ治具とは、部品や材料を圧縮・塑性変形させて結合する「カシメ加工」を安定して行うための専用治具です。

使用時には、リベットやハトメ、ナットなどの副資材を所定の位置に保持し、ワーク同士がずれないように固定。加圧方向や位置決めをガイドすれば、作業者の熟練度に左右されにくく均一なカシメを実現できます。

量産ラインだけでなく、「試作や少量生産において結合部の品質を安定させたい」という場面でも幅広く活用されています。

カシメ加工における治具の役割と使用するメリット

接合の強度と信頼性向上

カシメ治具を使用すると、リベットやワークを正確な位置に保持したまま一定の圧力でかしめることができます。加圧力やストロークが毎回一定になるため、結合部のかしめ高さやかしめ幅のばらつきが減少し、疲労強度や耐久性の向上が期待できます。量産ラインでも品質を安定させやすく、不具合の再発防止にもつながるため、結果として製品全体の信頼性向上やクレーム削減に大きく貢献します。

作業の簡便化と効率化

カシメ治具を使用すると、ワークの位置決めやリベットのセットが治具側でガイドされるため、作業者は決まった手順でレバーやスイッチを操作するだけで作業が完了します。手作業に比べて段取りがシンプルになるため、1ショットあたりのサイクルタイム短縮も見込めるでしょう。操作が標準化されることで、作業者による仕上がりのばらつきや教育コストも抑えられるため、ライン全体の生産性向上にもつながります。

多様なワーク形状や材質に対応可能

製品ごとの形状や材質に合わせて専用設計できる点もカシメ治具の大きな特徴です。薄板や樹脂部品、異種材料の組み合わせなど、変形しやすいワークでも、当て板や受け側の形状を工夫することで安定したカシメが可能になります。交換式のガイドやパッドを採用すれば、型替えも短時間で行えます。

同じ設備でさまざまな製品の接合プロセスに対応できるため、生産現場の柔軟性が高まります。

カシメ治具の製品例

かしめ治具

引用元:渡辺精密興行株式会社(https://wsl-g.co.jp/problem/20230622/)

ご紹介している製品は、渡辺精密工業株式会社が製作した「8点かしめ治具」の一例です。複数の爪で同時に加圧する構造により、被接合部品へ均一な圧力をかけて塑性変形させることが可能。圧力が集中する要部にはSKDやSKHなどの工具鋼や超硬合金が使用され、耐摩耗性と剛性を両立しています。ミクロン単位の精度が求められるかしめ加工に対応した、高精度な特注治具の代表例です。

※参照元:渡辺精密興行株式会社(https://wsl-g.co.jp/problem/20230622/)

カシメ加工に用いられる主な設備と治具の関係

設備(工作機械) 製作できるカシメ治具の特徴
プレス式カシメ機 強い圧力でワークを加締め。剛性の高い接合に適する治具設計が可能
ブラインド式カシメ機 片側からの作業に対応。密閉性が求められる製品用治具に向く
スピン式カシメ機 軽い力で接合できる。軸の変形を防ぎつつ回転運動を許す治具設計が可能
電動・油圧・空圧式機械 用途に応じた複数方式の治具設計が可能。高速・高精度なカシメに対応

治具製作のポイント

治具製作では、まずワークの材質・板厚・形状やカシメ位置にかかる荷重条件を正確に把握し、それに適した支持方法や押さえ方を検討することが重要です。CADで位置決め精度や圧力配分をシミュレーションし、切削加工などで精度良く形状を仕上げます。使用後の微調整や部品交換がしやすい構造にしておけば、立ち上げ後の段取り替えにもスムーズに対応できるでしょう。

また、摩耗しやすい部分には工具鋼などの耐摩耗材を使用したうえで、定期的なクリーニングやグリスアップが行いやすい設計にすれば、治具の長寿命化と安定稼働が実現します。

【加工方法から選ぶ】
加工治具メーカーおすすめ3選を見る

【課題・目的別】
治具関連メーカー3社

加工治具メーカーは、得意とする技術や提供する製品によって、解決できる課題が異なります。
ここでは、加工現場で抱えやすい課題や導入目的に合わせて、おすすめの治具メーカー3社を紹介します。

切粉の詰まりや
ワークのビビリ・歪みを
防ぎたい

グローバル

グローバル

引用元:株式会社グローバル公式サイト
https://www.landingpage-synergy.com/Sp6X7DKw/

グローバルの強み
  • ひずみ・浮き上がり・重量物の位置決めなどに対応し、加工中の変形や位置ずれによる不良・手直しを抑える。
  • ワークの保持角度や治具の形状・傾斜を工夫し、切粉が詰まらずに自然に流れる構造を設計可能。
  • 設計から据付・試削り、導入後の改善まで一貫対応し、導入までスムーズに進められる。

切粉・ビビリ・歪みに対応する
治具設計を公式HPで確認

治具交換・芯出しを
効率化したい

イマオコーポレーション

イマオコーポレーション

引用元:イマオコーポレーション公式サイト
https://www.imao.co.jp/products/pullfix.html

イマオコーポレーションの強み
  • 横から締めるだけで治具を交換でき、外段取り化により加工機の停止時間を減らして稼働率を高める。
  • 5μmの繰り返し位置決め精度で芯出しを不要にし、交換後の再調整と作業者による精度差を抑える。
  • 治具やプレートの大きさに合わせて配置でき、多品種少量生産の治具切り替えを効率化し、段取り時間を短縮する。

段取り改善の根拠を
公式サイトで確認

固定・搬送・治具交換を
自動化したい

コスメック

コスメック

引用元:コスメック公式サイト
https://www.kosmek.co.jp/products/robot/

コスメックの強み
  • ロボットハンドやホールグリッパで搬送・固定を自動化し、ワークの投入・取り出しにかかる人手を減らす。
  • 位置決め・クランプ・動作確認を組み合わせ、固定ミスや確認漏れによる不良・設備停止を抑える。
  • ハンドチェンジャーやパレットクランプで治具・ツール交換を自動化し、少ない人員でも複数品種を連続生産しやすくする。

自動化対応の根拠を
公式サイトで確認