金型事業で培った加工ノウハウと、NEOTECブランドで展開する精密治具の設計・製造力を併せ持つメーカーです。ワイヤーカット放電加工治具や精密バイスなどの治具を製作・提供しています。
本記事では、榮製機が製作している治具の特徴や製作事例などをまとめました。
1939年の設立以来、金型事業で培ってきた加工・寸法管理のノウハウを、治具製作にも応用することで、三次元形状の高精度加工や、熱処理後を見越した寸法補正など、金型製造で磨いた技術が高精度治具の品質を支えています。
「こうした治具を実現したい」という要望に対しては、設計・3Dモデリングから試作、加工、測定・検証、量産移行までを一貫対応。 試作段階で発生しやすい反りや面粗度、クランプ痕などの課題には、治具構造の見直しや金型補正を組み合わせ、量産工程に適した形へと仕上げます。
これにより、立ち上げ初期の不良や手戻りを抑制し、量産時の段取りを安定化。開発段階から生産まで、一貫した品質づくりを可能にしています。
榮製機は、自社ブランド「NEOTEC」を展開し、金型製作の現場で頻繁に使用される治具(精密バイス、精密Vブロック、サインバー式永磁チャックなど)を幅広く取り揃えています。
金型製作の各工程で使用する治具をまとめてリプレースしたい場合でも、一社で完結できるのが大きな強みです。 現場全体で同一ブランドの治具を導入することで、精度や互換性の統一に加え、アフターサポートの一元管理にもつながります。
NEOTEC製品の中でも特に注目されるのが、金型製作向けのワイヤー放電加工治具です。
代表的な製品には、水平調整機能を備えたワイヤーカットブリッジ(AWBシリーズ)や、薄型タイプのWBシリーズがあります。
AWBシリーズの上位仕様では、ワーク重量21〜70kgに対応するモデルを展開。機械中央でワークを支える構造により、重たい厚板や大型角物でも加工面のズレや傾きを高精度に調整できます。その結果、段取り時間の短縮や加工面の安定、材料取りの最適化を実現します。

自動車・金型・産機の各業界で、プレート類の穴加工、スリット加工、電極加工、ブランクの外形仕上げなどに使われる治具です。材料取りの適正化やテーパー補正の効率化を通じて、コスト削減とリードタイム短縮を実現します。

研削・切削加工用の位置固定治具。ワークを支えることで加工時の精度や面品位を安定させ、生産ラインの不良率低減や段取り効率向上に貢献します。

ワークを回転させ、所定の角度で正確に固定する治具です。割出装置は固定できる角度が決まっており、等間隔の穴あけや研削加工で活躍します。
ロータリーテーブルは任意の角度に固定でき、自由度の高い加工(例:斜め加工や円弧加工)にも対応可能。
いずれも段取り替えの回数を減らし、面間精度(複数の面の位置関係の精度)のばらつきを抑えられるため、仕上げや精密加工の効率化に効果的です。
60年以上にわたる金型事業のノウハウがあり、重量ワークに対応するワイヤー放電加工治具を扱っているのが榮製機ならではの魅力です。他にも金型製作に特化した治具を多数取り扱っているため、治具のリプレースを検討しているプレス金型メーカーや射出成形金型メーカーなどに適しています。
なお、切削加工、研削・研磨加工、放電加工など、加工方法によって、必要な治具の素材や性能は異なります。そこで、本メディアではそれぞれの加工法に対応した治具メーカーを3社厳選してご紹介しています。おすすめの理由や事例もまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
榮製機が自社の課題を解決した事例です。マシニングセンタで芯出し基準を作る際にはピックテスターを使用していましたが、作業者によりスキルのばらつきが発生。慣れていない作業者ほど、基準のφ10を作る作業に時間がかかっていました。
幅10.00mmの溝を持つ「機上基準治具」を自社で設計・製作しました。マシニングセンタに設置することで、座標系を即座に呼び出せるようになり、誰でも迅速かつ正確な芯出しが可能に。Z基準面やツールマスター台としても利用でき、段取り時間の短縮と品質安定化を実現しました。
参照元:榮製機公式サイト(https://sakae-kanagata.com/エッセイ/1939/)
マシニングセンタで中・大物ワークを加工する際、上面から押さえ金で固定すると、その部分が常に加工できない領域として残ります。そのため、工程の途中で押さえ金の位置を何度も移動させる必要がありました。
移動の度に工具や干渉を気にして段取りを止めるため、タクトが延びる課題も発生。押さえ位置が変わることで保持条件も不安定になり、面粗度や寸法の再現性に悪影響が出ていました。
榮製機では、加工物をテーブルに固定するための「丸治具」と、その段付き寸法に合わせた専用押さえ金を製作しました。
ワーク裏面のタップ穴を利用して「丸治具」をねじ止めし、治具側の段付き座面を機械テーブルへ固定。 その結果、上面からの押さえが不要となり、一度の固定で上面・側面・端面の連続加工が可能になりました。
押さえ金の移動回数を大幅に減らせたことで、工具の動作が途切れにくくなり、干渉リスクも低下。 段取り時間を短縮しながら、面粗度や寸法のばらつきを抑制しています。
参照元:榮製機公式サイト(https://sakae-kanagata.com/加工技術/1311/)
高精度マシニングから、放電・ワイヤーカット、各種平面研削、三次元測定機まで、治具製作に必要な設備を幅広く保有しています。大ストローク機と高精度機を使い分けることで、大型プレートから小物精密部品まで一気通貫で対応可能です。
試作から量産治具の改良まで短いサイクルで回せる設備・体制が整っており、納期が短い案件も柔軟に対応しています。
| 会社名 | 榮製機株式会社 |
|---|---|
| 創業年 | 要問い合わせ(設立年:1939年) |
| 所在地 | 本社:愛知県豊川市伊奈町佐脇原68 |
| 電話番号 | 0533-73-1190 |
| URL | http://www.sakae-seiki.co.jp/ |
加工治具メーカーは、得意とする技術や提供する製品によって、解決できる課題が異なります。
ここでは、加工現場で抱えやすい課題や導入目的に合わせて、おすすめの治具メーカー3社を紹介します。
引用元:株式会社グローバル公式サイト
(https://www.landingpage-synergy.com/Sp6X7DKw/)
引用元:イマオコーポレーション公式サイト
(https://www.imao.co.jp/products/pullfix.html)
引用元:コスメック公式サイト
(https://www.kosmek.co.jp/products/robot/)