バリ取りや加工時の位置決め、固定などを目的とする治具を製作しているメーカーです。治具を組み込んだ自動化装置の開発も手掛けています。
本記事では、関東精密が製作している治具の特徴や製品などについてまとめました。
関東精密の強みは、対応範囲の広さにあります。 図面がない、素材が未決定といった初期段階から相談でき、図面起こしや材料手配まで自社で対応できる体制を整備。
ヒアリングした課題をもとに構想設計・3D設計を行い、機械加工・研削・ワイヤーカットなどの製作工程から検査までを一貫して手掛けています。
現場環境や加工ワークとの相性を踏まえた治具設計で、精度と使いやすさを両立。
さらに、必要に応じて回路基板や制御部の開発にも対応し、生産ライン全体の課題解決へとつなげています。
5軸マシニング技術に強いこだわりをもつ関東精密。1度のセッティングで同時に5面を加工できるため、治具製作にかかる時間を短縮できます。
また、荒加工の後に平面研削を加えることで、治具基準面の歪みを修正できるのが特徴。繰り返し位置決め精度やシビアな公差が求められる加工現場で、安定して使える治具を提供する技術力があります。長期使用時の精度維持にもつながり、リプレース頻度を抑えることが可能です。
対応できる材質レンジが非常に広く、一般鋼や特殊鋼に加え、非鉄金属や樹脂・セラミック・ゴム・MCナイロンなどにも対応します。
単品から1,000点超のロットにも柔軟に対応可能。使用環境・耐摩耗・耐食・摺動などの要件を踏まえて適正な素材を選ぶ方針で、表面処理や熱処理を含めた組み合わせ提案で寿命や精度維持を狙うのが特徴です。
こうした材質・サイズ・数量の自由度により、試作から量産移行期の立ち上げまで、現場の品質安定とタクト短縮に直結する治具づくりが可能になります。

射出成形や切削後のエッジ処理工程でバリを自動的に除去するための治具です。樹脂成形メーカーや自動車・家電の量産ライン、試作開発部門で採用されています。

加工機や組立工程でワークを確実に固定し、加工精度と作業安全性を高める治具。一般機械部品メーカーや金型・治具部門、試作工場などで幅広く用いられます。

画像はマシニングの切削加工において、固定するのが難しい特殊形状ワーク向けの治具も製作できる治具です。
関東精密は、治具設計単体ではなく、精密部品加工・装置開発・検査まで依頼したい製造・生産技術の担当者向けのメーカーです。
図面がない、素材や公差の最適解が決まっていない、加工と検査のすり合わせに不安があるといった状況でも、ヒアリングを起点に立ち上げまで伴走してくれるため、社内の段取り負荷を軽減できます。
なお、切削加工、研削・研磨加工、放電加工など、加工方法によって、必要な治具の素材や性能は異なります。そこで、本メディアではそれぞれの加工法に対応した治具メーカーを3社厳選してご紹介しています。おすすめの理由や事例もまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
射出成形品のバリ取りを手作業で行っていた現場では、作業者の熟練度に依存する品質のばらつきが課題でした。1個あたりのバリ取り作業は約90秒かかるため、生産量は頭打ちの状態。バリ残りや過剰面取りによる不良も散見され、前後工程の生産計画に影響が出ていました。
関東精密では、バリ取り治具の設計・製作から、バリ取り工程を自動化する装置の開発までワンストップで対応。結果、手作業で90秒かかっていたバリ取りが自動化され、1個あたりの処理にかかる時間は約7秒まで短縮されました。
同一ラインでの1日あたりの処理量が増加し、前後工程の生産バランスが改善。作業者の熟練度依存も低減され、バリ残りや過剰面取りが抑制されて品質が安定しました。
参照元:関東精密公式サイト(https://kanto-seimitsu.jp/works/baritorijigu/)
大型や複雑なワークにも対応できる「同時5軸マシニングセンタ」を中核に、旋盤やワイヤー放電機、研削機などの加工設備を幅広く保有しています。自由曲面を持つ部品や多面加工を必要とするワークを扱うための治具も、高精度に製作できる環境です。
製作した治具の平面度や繰り返し位置決め精度は「CNC三次元測定機」で検証し、測定結果の信頼性と再現性を確保。社内の設備を組み合わせることで、通常は時間を要する高精度治具や複雑形状の治具製作も短納期で提供できる体制を整備しています。
| 会社名 | 株式会社関東精密 |
|---|---|
| 創業年 | 1973年 |
| 所在地 | 本社:神奈川県横浜市都筑区池辺町4826-2 |
| 電話番号 | 045-534-5427 |
| URL | https://kanto-seimitsu.jp/ |
引用元:グローバル公式サイト
(https://www.landingpage-synergy.com/Sp6X7DKw/)
切削加工の分野において、設計からアフターケアまで一括請負。
自動車業界や海洋機器・エンジン関連分野で使用する製品や部品製作の分野で大手企業から指名される実力を持つ。
切削加工で課題となる切粉の堆積や加工応力によるワークの歪みに対し、排出性を考慮した構造設計や重量に応じたクランプ設計が得意。精度不良を抑制する治具の提案もできる。
引用元:三和クリエーション公式サイト
(https://www.sanwa-creation.co.jp/)
硬質素材や難削素材を超精密・微細加工する技術を提供してきた会社。特に精度への要求が高い研削・研磨加工において知見と技術力を持つことから、「磨く」ことに特化した治具製作を任せられる。
超硬合金製よりも耐摩耗性が高いとされるダイヤモンド製の治具を製作。
ダイヤモンドの特性上、潤滑油などを使用しなくて済むため、給油ユニット、油のメンテナンス不要で使える。
引用元:榮製機公式サイト
(http://www.sakae-seiki.co.jp/)
ワイヤー放電加工で使用する精密バイスやワイヤーカット治具の製作が得意。
最大70㎏※までの重量のワークに耐えうる治具の製作も手がける。
金型事業も行っていることから、ワイヤー放電加工における金型製作用の精密治具製作が強み。
要望を受けてから綿密な情報収集を行い、新製品開発における治具製作をサポートできる。
参照元:榮製機公式サイト
(http://www.sakae-seiki.co.jp/neotec_detail.php?neotec_cd=64)