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加工治具とは?活用メリットや種類、治具製作のポイントまとめ

目次

加工治具とは、各種加工工程で精度・効率・安全性を高めるために使用される補助治具です。

本記事では、加工治具の種類・用途・製作ポイントを詳しく解説します。

加工治具とは?

切削・穴あけ・曲げなどの加工時にワークを正確に位置決め・固定し、必要に応じて工具をガイドして作業を効率化・高精度化する補助工具の総称です。

量産では品質の再現性向上や段取り時間の短縮、作業者依存の低減と安全性の確保に寄与し、工程や機械に応じて切削治具、穴あけ治具(ドリルガイド)、曲げ加工用治具、引抜・挿入治具などを使い分けます。

加工治具を使用する
メリット

加工治具を使用するメリットは、大きく4点に集約されます。

製造工程別に使う
主な設備と治具

治具は、切削・成形・接合・表面処理・検査など各工程で、設備と組み合わせて効果を発揮します。以下に、工程ごとに主な設備と代表的な治具例をまとめました。

▼左右にスクロールできます▼
工程 主な設備 代表的な治具
切削 マシニングセンタ、旋盤、フライス盤 マシンバイス、ステップクランプ、真空チャック、角度プレート
穴あけ ボール盤、マシニングセンタ ガイドブッシュ付き穴あけ治具、押さえ具付きドリルプレート、位置決めガイド
曲げ ベンダー(プレスブレーキ、パイプベンダー) 曲げ加工用治具、R曲げ型、支持ブロック
圧入・カシメ プレス機 カシメ用治具、位置ガイド付きカシメ用治具、荷重管理ガイド
溶接 溶接機(アーク/スポット)、溶接ロボット 位置決めフレーム、ロボット溶接治具、仮付け治具
表面処理 塗装ブース・乾燥炉、めっき槽 塗装ハンガー、回転(反転)機構付き治具、めっきハンガー(通電・液保持)
検査・測定 三次元測定機(CMM)、リークテスタ、電気検査装置 ゲージプレート、ピンゲージ、ダイヤルゲージ固定台、基板用テストフィクスチャ

用途別に見る
代表的な加工治具

切削治具

多点固定による同時加工用の複合治具
引用元:精密金属加工コストダウンセンター.com
(https://www.metal-machining-costdown.com/example/detail.php?blog_id7=143)

切削力や振動に負けないように固定し、位置と向きを安定させる治具です。寸法のばらつきやびびりを抑え、仕上げ面と再現性を高める役割を担います。

穴あけ治具のように工具を誘導するのではなく、基準の再現と固定力の確保がメインです。切削治具の種類や設計のポイントについては、以下をご参照ください。

切削治具について詳しく見る

穴あけ治具

高精度位置決め治具を使用した小径ドリルによる穴あけ加工事例
引用元:EMIDAS
(https://ja.nc-net.or.jp/company/84266/product/detail/60808/)

ドリルなどの切削工具を所定の位置や角度に安定して誘導することで、正確な穴あけ加工を支援するための加工治具です。作業者の熟練度に左右されることなく、安定した位置精度と繰り返し精度が確保され、加工品質の向上と作業効率の改善につながります。

具体的な構造や種類、製作上のポイントについては以下をご覧ください。

穴あけ治具(ドリルガイド)に
ついて詳しく見る

曲げ加工用治具

板金R曲げ治具
引用元:AUTO STAFF
(https://auto-staff.net/work/w-TL-OM-R.html)

曲げ工程では、ワークの精密な位置決めや変形の再現性が求められます

たとえば、プレス系では金型治具に位置決めブロックやワークガイド、角度ガイド/ストッパーを組み合わせ、角度と寸法のばらつきを抑えます。ロール系では、ローラー型治具で連続Rや曲率変化を安定化。サーボプレスブレーキは微小角度の追い込みが容易です。

曲げ加工用治具の役割や具体的な製品例、設計上の工夫については、以下をご参照ください。

曲げ加工用治具について詳しく見る

カシメ治具

引用元:渡辺精密興行株式会社(https://wsl-g.co.jp/problem/20230622/)

カシメ治具は、リベットやハトメなどを用いた接合を安定させる専用ツールです。部品を正確に保持し、一定の圧力で加締めることで結合強度のばらつきを抑えて品質向上に貢献します。作業の標準化により効率が高まることに加え、薄板や異種材料など多様なワークに対応できる点などがメリットです。製作時はワークの材質や荷重条件を把握し、耐摩耗性と精度を両立させた設計が必須となります。

具体的な役割やメリット、製品例などは以下のページで詳しくご紹介しています。

カシメ治具について詳しく見る

挿入治具

引用元:有限会社廣杉精機公式HP(http://www.hirosugi.com/product/tool.html)

挿入治具は、部品を正確な位置に挿入するための専用ツールです。位置決め精度が求められる電子基板やハーネスの組み付けなどで活用され、作業負担の軽減や品質の標準化、生産効率の向上に貢献します。製作時は部品の形状や公差を正確に把握し、安全性と操作性を両立させた設計が重要。試作段階での検証も欠かせません。

メリットや製品例などは、以下のページで詳しくご紹介しています。

挿入治具について詳しく見る

加工用途以外の治具の種類

組立治具

クリップ組立治具
引用元:名古屋精工
(https://meisei-web.co.jp/case/105-2/)

製品や部品の組立工程において、ネジ締めや圧入、位置合わせなどの作業を効率的かつ高精度に進めるための補助工具です。寸法ズレや位置ズレを抑え、作業手順を標準化することで、作業者の熟練度に左右されない安定した品質を実現します。

組立治具の種類や設計ポイントについては、以下で詳しくご紹介しています。

組立治具について詳しく見る

位置固定治具

±0.01mm精度を実現した校正用位置決め治具イメージ
引用元:精密部品加工センター.com
(https://fa-parts-machining.com/products/products108/ )

加工・組立・検査などの工程において、ワークを所定の位置に正確に保持・固定するための治具です。「位置決め治具」とも呼ばれます。加工中の振動やズレを防ぎ、作業の再現性を確保することで、製品精度の安定化と作業効率の向上に寄与します。

位置固定治具の活用メリットや設計の考え方については、以下をご覧ください。

位置固定治具について詳しく見る

溶接治具

溶接治具イメージ
引用元:試作開発治具設計・製作.com
(https://jig-order.com/product/フロントピラーフレームのロボット溶接治具/)

アーク溶接やスポット溶接といった工程で、ワークの位置ずれや歪みを防ぎながら、安定した溶接品質を実現するために使用される専用治具です。精密な位置決め・固定に加え、仮付けと本付けの工程差への対応、スパッタ付着を抑える材質選定など、溶接工程特有の課題に対応した構造が求められます。

溶接治具の具体的な種類や設計ポイントについて、詳しくは以下をご参照ください。

溶接治具について詳しく見る

検査治具

情報通信業界用 検査治具部品(メインプレート)
引用元:精密部品加工センター.com
(https://fa-parts-machining.com/products/p096/)

製品の寸法や位置、形状などを測定・検証する際に、ワークを所定の位置に正確に保持し、ノギスや三次元測定機、ゲージなどを使った検査を効率よく、かつ再現性高く行うための補助具です。検査対象の基準面や基準穴を安定させることで、作業者の熟練度に依存しない客観的な品質判定が可能となります。

検査治具の種類や導入ポイントについて、詳しくは以下をご参照ください。

検査治具について詳しく見る

表面処理治具

塗装治具

アミソーの塗装治具イメージ
引用元:アミソー
(https://amiso.jp/2024/03/07/3216/)

スプレー塗装や静電塗装などの工程において、ワークの姿勢を保持し、塗料の均一な付着や塗りムラの防止を支援する専用治具です。製品ごとに保持位置や角度を調整することで、塗装品質の安定化と作業効率の向上を実現します。

塗装治具の特徴や導入時の工夫について、詳しくは以下をご参照ください。

塗装治具について詳しく見る

めっき加工用治具

電子基板用メッキ治具のコーティングイメージ
引用元:吉田SKT
(https://www.y-skt.co.jp/archives/1362)

電気めっきや無電解めっきなどの表面処理工程で、ワークを薬液槽に正確かつ安定して浸漬させるために使用される専用の保持具です。導通性の確保や接点位置の最適化、気泡や液だまりの防止といった要素を制御することで、めっき品質の安定に直結します。

めっき加工用治具の役割や設計のポイントについて、詳しくは以下をご覧ください。

めっき加工用治具について
詳しく見る

引抜治具

電引抜治具
引用元:iprosものづくり
(https://mono.ipros.com/product/detail/219905074/)

引抜治具は、引抜加工の品質と生産性を支える重要な補助工具です。ワークの中心位置や引抜方向を安定させることで、寸法精度や真円度を高いレベルで維持できます。また、段取り替えや位置決めが容易になり、熟練工でなくても安定した加工が可能となります。さらに、適切な治具は材料への応力集中や摩耗を防ぐため、表面品質の維持やワークの寿命延長にも貢献します。

引抜治具について詳しく見る

編集チームまとめ

加工治具には、切削・穴あけ・曲げ・溶接・検査・塗装・めっきなど各工程に特化した治具が存在し、作業効率の向上品質の安定化に貢献しています。今回紹介した代表的な治具以外にも、組立治具や位置固定治具、搬送や熱処理に用いられる工程横断型の治具など、用途は多種多様です。

さらに詳しい工程別の治具や特殊用途の治具については、以下の記事で紹介していますので、ぜひご参照ください。

「治具」の種類について詳しく見る

加工方法から選べる
おすすめの
加工治具メーカー3選
切削加工業者
向け

グローバル

グローバル

引用元:グローバル公式サイト
(https://www.landingpage-synergy.com/Sp6X7DKw/)

グローバルの強み
耐久性のある治具を
オーダーメイドで製作できる

切削加工の分野において、設計からアフターケアまで一括請負。
自動車業界や海洋機器・エンジン関連分野で使用する製品や部品製作の分野で大手企業から指名される実力を持つ。

切削時の課題に合わせた設計で
精度不良を防止

切削加工で課題となる切粉の堆積や加工応力によるワークの歪みに対し、排出性を考慮した構造設計や重量に応じたクランプ設計が得意。精度不良を抑制する治具の提案もできる。

グローバルの公式HPで
治具についてもっと見る

研削・研磨加工業者
向け

三和クリエーション

三和クリエーション

引用元:三和クリエーション公式サイト
(https://www.sanwa-creation.co.jp/)

三和クリエーションの強み
微細加工の経験を
活かした技術力

硬質素材や難削素材を超精密・微細加工する技術を提供してきた会社。特に精度への要求が高い研削・研磨加工において知見と技術力を持つことから、「磨く」ことに特化した治具製作を任せられる。

耐摩耗性のある
ダイヤモンド製の治具を提供

超硬合金製よりも耐摩耗性が高いとされるダイヤモンド製の治具を製作。
ダイヤモンドの特性上、潤滑油などを使用しなくて済むため、給油ユニット、油のメンテナンス不要で使える。

三和クリエーションの公式HPで
治具についてもっと見る

放電加工業者
向け

榮製機

榮製機

引用元:榮製機公式サイト
(http://www.sakae-seiki.co.jp/)

榮製機の強み
精密加工向けでありながら
最大70kgまでのワークにも対応

ワイヤー放電加工で使用する精密バイスやワイヤーカット治具の製作が得意
最大70㎏までの重量のワークに耐えうる治具の製作も手がける。

金型事業の知見を
もとにサポート可能

金型事業も行っていることから、ワイヤー放電加工における金型製作用の精密治具製作が強み
要望を受けてから綿密な情報収集を行い、新製品開発における治具製作をサポートできる。

榮製機の公式HPで
治具についてもっと見る

参照元:榮製機公式サイト
(http://www.sakae-seiki.co.jp/neotec_detail.php?neotec_cd=64)