試作・小ロット領域での実績が豊富で、治具をはじめ、検証装置や省力化装置までを社内で設計・製作できる体制を整えています。
本記事では、ゼンの治具づくりの特徴と代表的な製作事例を取り上げます。
ゼンの治具づくりは、発注前の構想段階から相談できる点が大きな特徴です。
図面がない、仕様が固まっていないといった早い段階でも、手描きスケッチや現物のリバースエンジニアリングを通じて機構案を整理し、3Dモデル化によって可視化。そこから要件をすり合わせ、最終的な設計仕様へとまとめていきます。
主要CADソフトやデータトランスレータを備え、レビューや干渉チェックを重ねながら設計を進行。検討漏れを防ぎつつ、短いサイクルで合意形成を進められる仕組みです。
さらに、3Dスキャナーによる点群処理からのモデリングにも対応しており、現物合わせが中心の現場でも「図面化→設計→製作」を一気通貫で進められます。こうしたフロントエンドでの支援力により、試作リードタイムの短縮と初期不良リスクの低減を実現しています。
ゼンは、樹脂・金属切削から真空注型、簡易金型、表面処理、検査まで、幅広い工程を自社内およびネットワークで統合的に運用しています。
ISO9001:2015に適合した品質マネジメント体制のもと、各工場に検査専任スタッフと三次元測定機を配置。工程外観チェックや全箇所測定、CAD照合を徹底することで、不良流出を防ぎながら安定した品質を確保しています。
製造・検査の結果は改善サイクルとして現場へフィードバックされ、品質と生産性の両立を後押し。さらに、試作から量産治具への展開を見据えた標準化提案にも対応しており、治具の長期運用を前提とした導入計画を立てやすい点が強みです。
ゼンでは、治具単体の製作にとどまらず、耐久試験機や打鍵試験機などの検証装置、さらにタクト短縮を目的とした省力化装置まで、オーダーメイドで設計・製作しています。
機械設計と電気設計をはじめ、PLC制御や各種センサーの統合まで一貫して対応。そのため、「位置決め・固定・検査・記録」といった一連のプロセスを見据えた治具や装置の構築が行えます。
例えば、検査治具をタッチパネル操作の検証装置と連携させることで、定量的な合否判定とトレーサビリティ確保を同時に実現。治具と装置の両面から生産技術課題を立体的に解決するアプローチにより、工程の安定化や属人化の抑制、教育工数の削減など、実運用段階で多くの効果を生み出しています。

曲面部品や薄肉部品など、人手での固定が難しいワークを安定して保持し、正確な位置での加工・検査・組立を実現するために用いられる基盤治具です。

挿入・圧入・嵌合といった作業を、安定した荷重とストロークで再現できるよう設計された治具です。
複数の加工法と国内外の拠点を束ねるワンストップ体制、品質マネジメントに立脚した検査・改善サイクル、そして治具から検証装置まで視野に入れた提案力が揃っています。「標準作業の確立」「タクト短縮」「初期品質の安定」を短期間で実現したい企業に適したメーカーです。
なお、切削加工、研削・研磨加工、放電加工など、加工方法によって、必要な治具の素材や性能は異なります。そこで、本メディアではそれぞれの加工法に対応した治具メーカーを3社厳選してご紹介しています。おすすめの理由や事例もまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
検査工程で、曲面形状のワークを確実に保持することを目的とした治具です。
手保持では位置が安定しにくい曲面部品を対象に、検査時の微小なズレや振動が測定誤差につながるリスクを抑えるため、複数のクランプを最適配置して確実に拘束できる構造としました。
ワークの曲率に追従する専用の位置決めパーツを新たに製作し、当たり面の設計を細部まで詰めることで、検査中の位置再現性を高めています。
参照元:ゼン公式サイト(https://www.zen.co.jp/news/12929/)
測定作業が難しい複雑形状の部品に対し、形状と穴位置の正確性を短時間で確認するために製作された治具の事例です。
検査基準となる当接面や基準ボスの位置は、ワークの形状特性に合わせて設計を調整。 誰が扱っても同じ結果を得られるよう、再現性の高い構造としています。
工程内検査から出荷判定まで、短いタクトでの判断が求められる現場で力を発揮し、初期流動や試作段階における多点チェックにも有効です。
参照元:ゼン公式サイト(https://www.zen.co.jp/news/12929/)
複数の加工機械や測定機器に加え、CAD・CAM環境を整備し、短納期かつ高品質な供給体制を確立しています。
近年は、マシニングセンタの増設や塗装ブースの新設など、設備強化を継続的に推進。樹脂・金属の切削から真空注型、表面仕上げ、検査までを、自社設備で一貫して対応できる環境を整えています。
全工場には三次元測定機や温湿度を管理した検査室を配備。これにより、精度要求の高い検査治具・検具や、繰り返し精度が求められる圧入・組立治具の製作にも強みを発揮しています。
| 会社名 | 株式会社ゼン |
|---|---|
| 創業年 | 1973年 |
| 所在地 | 本社:東京都昭島市昭和町4-1-20 |
| 電話番号 | 042-543-3311 |
| URL | https://www.zen.co.jp/ |
引用元:グローバル公式サイト
(https://www.landingpage-synergy.com/Sp6X7DKw/)
切削加工の分野において、設計からアフターケアまで一括請負。
自動車業界や海洋機器・エンジン関連分野で使用する製品や部品製作の分野で大手企業から指名される実力を持つ。
切削加工で課題となる切粉の堆積や加工応力によるワークの歪みに対し、排出性を考慮した構造設計や重量に応じたクランプ設計が得意。精度不良を抑制する治具の提案もできる。
引用元:三和クリエーション公式サイト
(https://www.sanwa-creation.co.jp/)
硬質素材や難削素材を超精密・微細加工する技術を提供してきた会社。特に精度への要求が高い研削・研磨加工において知見と技術力を持つことから、「磨く」ことに特化した治具製作を任せられる。
超硬合金製よりも耐摩耗性が高いとされるダイヤモンド製の治具を製作。
ダイヤモンドの特性上、潤滑油などを使用しなくて済むため、給油ユニット、油のメンテナンス不要で使える。
引用元:榮製機公式サイト
(http://www.sakae-seiki.co.jp/)
ワイヤー放電加工で使用する精密バイスやワイヤーカット治具の製作が得意。
最大70㎏※までの重量のワークに耐えうる治具の製作も手がける。
金型事業も行っていることから、ワイヤー放電加工における金型製作用の精密治具製作が強み。
要望を受けてから綿密な情報収集を行い、新製品開発における治具製作をサポートできる。
参照元:榮製機公式サイト
(http://www.sakae-seiki.co.jp/neotec_detail.php?neotec_cd=64)