クランプ治具は、ワークを正しい位置に確実に固定し続けるためのものであり、精度や効率を高めるために重要です。ワークの形状や加工方法などに適したクランプ治具を選ぶことで効果を発揮します。ここでは、クランプ治具の概要や使用するメリット、製作のポイントなどについてまとめました。
クランプ治具は、加工や組み立て時にワークの位置決めをして圧締・固定する道具です。加工中の振動などよってワークが動いたりずれたりするのを防ぎ、作業効率を高めます。
クランプ治具には量産に適したレバー式、省スペースで干渉回避できるカム式やサイドクランプ、重加工や大型ワークに向いているボルト式などの複数の種類があり、用途に応じて選ぶことができます。また、マシニングの加工精度を高めるためにはワークの形状、材質に応じてツールを選ぶことも大切です。
クランプ治具は高精度で位置決めし固定するので、ワークの微細なずれを防いでミクロン単位の精度を維持することができます。同じ位置、同じ力でクランプすることでばらつきなく加工でき、不良在庫の削減効果が期待できます。
また、同じ位置、同じ力で固定するので量産時も安定した加工精度が維持でき、繰り返し再現性も確保できます。
トグルクランプやカムクランプのワンタッチ操作によってボルトやナットを締める時間を短縮できることに加え、誰が操作しても均一な力で固定できるので作業を標準化できミスも減少します。また、ワークを安定した状態に保持できるのでスムーズで正確な位置決めでき効率的に作業できます。
段取りや着脱時間の短縮、作業の疲労軽減、製品変更時の交換時間短縮による多品種・少量生産への対応ができることで、サイクルタイムの短縮にもつながります。
ワークを手で保持する必要がなく両手で作業できることに加え、確実に固定することでビビりやワークの飛散、破損を防止でき、作業の安全性を確保できます。
また、ワークが飛び出したり衝突したりして工具や機械、テーブルが破損することも防ぎます。しっかりと固定することで振動が抑えられれば、機械への過負荷を防ぎ工具の欠け防止や機械への負担軽減につながります。

建設機械メーカー向けに製造した油圧クランプ治具事例です。部品加工に用いるため±0.02の公差で製造し、高い精度の穴ピッチや平行度を持っています。
| 設備名 | 対応する治具の例 | 主な用途 |
|---|---|---|
| マシニングセンタ | サイドクランプ、内径クランプ | 複雑形状ワークの切削・穴あけ加工 |
| NC旋盤 | チャック治具 | 円筒ワークの外径・内径加工 |
| フライス盤 | ステップクランプ | 平面・溝加工、振動抑制 |
| 溶接ロボット | 溶接クランプ | 部品位置決め・仮固定 |
| 検査装置 | 測定クランプ | 寸法確認時の安定固定 |
クランプ治具の製作では、ワークの形状や材質、加工内容を分析して適切なクランプ方式を選ぶことが大切です。材質についても、かかる熱や耐薬品性の有無、強度や数量、精度などの視点で選択する必要があります。
工程に導入する前には試作品を製作し、使い勝手や精度・機能性などについて確認しましょう。また、製作する際には耐久性を考え、メンテナンスのしやすさを検討しておくと故障時の対応がスムーズに行えます。
引用元:グローバル公式サイト
(https://www.landingpage-synergy.com/Sp6X7DKw/)
切削加工の分野において、設計からアフターケアまで一括請負。
自動車業界や海洋機器・エンジン関連分野で使用する製品や部品製作の分野で大手企業から指名される実力を持つ。
切削加工で課題となる切粉の堆積や加工応力によるワークの歪みに対し、排出性を考慮した構造設計や重量に応じたクランプ設計が得意。精度不良を抑制する治具の提案もできる。
引用元:三和クリエーション公式サイト
(https://www.sanwa-creation.co.jp/)
硬質素材や難削素材を超精密・微細加工する技術を提供してきた会社。特に精度への要求が高い研削・研磨加工において知見と技術力を持つことから、「磨く」ことに特化した治具製作を任せられる。
超硬合金製よりも耐摩耗性が高いとされるダイヤモンド製の治具を製作。
ダイヤモンドの特性上、潤滑油などを使用しなくて済むため、給油ユニット、油のメンテナンス不要で使える。
引用元:榮製機公式サイト
(http://www.sakae-seiki.co.jp/)
ワイヤー放電加工で使用する精密バイスやワイヤーカット治具の製作が得意。
最大70㎏※までの重量のワークに耐えうる治具の製作も手がける。
金型事業も行っていることから、ワイヤー放電加工における金型製作用の精密治具製作が強み。
要望を受けてから綿密な情報収集を行い、新製品開発における治具製作をサポートできる。
参照元:榮製機公式サイト
(http://www.sakae-seiki.co.jp/neotec_detail.php?neotec_cd=64)