創業以来75年以上にわたり治工具の専門メーカーとして、高精度な製品を作ってきた企業です。
本記事では、大塚製作所の治具の特徴や製作事例などを紹介します。
大塚製作所の特徴は、ジグボーラー(穴の位置と径を高精度に仕上げるための工作機械)を用いた仕上げ加工における緻密さです。
ジグボーラーは位置決め・切削を手作業で行うため、加工者の経験と感覚が精度を大きく左右します。ジグボーラーによる仕上げは、繰り返し精度と直角・平行・平坦度の安定化に寄与し、治具の寿命や組み付け性まで向上。加工現場では立ち上げ時から安定品質を実現し、再段取りのムダや再検査の発生を抑制することが可能です。
治具の設計提案から、溶接・表面処理、機械加工、研磨・研削、ジグボーラー仕上げ、最終検査までを一気通貫で担う体制を確立。外段取りや協力会社調整の工数が減るため、開発リードタイムの短縮とコストの適正化につながります。
研削工程が強みで、平面・円筒・内面などに対応できる研削盤を多数保有し、面粗さや幾何公差といった最終精度を社内で作り込むことが可能です。こうした精度管理の徹底により、治具の耐久性が高まり、摩耗しにくい仕上がりになります。
検査では、CNC三次元測定機を中心に全数・全箇所検査を実施。ISO9001準拠の品質管理でトレーサビリティも確保しています。
自動車、建機、産業機器、半導体、航空宇宙、医療機器など、多様な業界で治具や省力化機械を手がけてきた実績があります。 治具単体の製作にとどまらず、加工現場の制約を踏まえたチャッキング方式や段取り削減、同時加工個数の最適化など、VA/VE(価値分析・価値工学)の視点で設計から伴走しています。
こうした取り組みを支えるのが、自社に整備された生産体制です。マシニングセンタやNC/複合旋盤を複数備え、治具製作で培った仕上げ技術を活かした精密部品加工まで一括で対応。治具と加工を分けずに工程全体を最適化することで、立ち上げの確実性と安定生産を両立しています。

ワークを所定位置で高剛性に固定し、加工負荷や振動の影響を最小化する目的で用いられる治具です。

複数部品の位置決めや圧入、カシメなど、作業の繰り返し精度と安全性を担保する治具です。
短いリードタイムで初回から安定した精度を出したい、加工と検査を通して工程全体を適正化したい、といった要望に適したメーカーです。設計提案から仕上げ・検査までを一社完結できるため、窓口の一本化と手戻り低減ができます。
なお、切削加工、研削・研磨加工、放電加工など、加工方法によって、必要な治具の素材や性能は異なります。そこで、本メディアではそれぞれの加工法に対応した治具メーカーを3社厳選してご紹介しています。おすすめの理由や事例もまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
一般産業メーカーのマニホールド(流体分配装置)部品を高効率で加工するために開発された加工治具の事例です。
ワークを1面に4個取り付けられる構成とし、一度に16個の同時加工を実現。1サイクルあたりの生産量が大幅に増え、タクト短縮とラインの安定稼働に貢献しています。
航空機のブレード部品を5軸マシニングセンタで安全かつ高精度に加工するための専用治具です。
人命に関わる領域ゆえに最高水準の信頼性が求められる中、材質S45Cを用い、設計から溶接、リン酸マンガン処理、精密機械加工、研磨、さらにジグボーラーによる精密位置決めまでを一貫生産で実施。
加工中の把持安定性と再段取り時の再現性を徹底的に高めており、平行・平坦度0.01mm以内、基準穴ピッチ0.01mm以内という極めて厳しい公差を量産レベルで維持できる設計思想が貫かれています。
治具の仕上げ工程では、三井精機の精密ジグボーラー「7CM」や光学式ジグボーラー「6B」「4B」、さらに横型相当の超精密マシニング「Jidic H5C」など、多様なジグボーラー群を活用しています。
これらの設備を中心に、平面・円筒・内面など各種研削盤や、オークマ製の立・横型マシニングセンタ、NC/複合旋盤を組み合わせ、素材の皮むきから角出し、穴・形状加工、最終仕上げ、測定までを一貫して社内で行える体制を整えています。
検査工程では、東京精密のCNC三次元測定機「SVA1010A」「GS1000C-R」を中心に、ISO9001に基づく品質管理を実施し、成績書の発行にも対応。 サブミクロン精度が求められる航空・半導体向け治具や、長期間繰り返し使用される量産ライン治具の製作を得意としています。
| 会社名 | 株式会社大塚製作所 |
|---|---|
| 創業年 | 1949年 |
| 所在地 | 本社:茨城県水戸市谷津町細田1-64 |
| 電話番号 | 029-251-4567 |
| URL | https://ohthuka.co.jp/ |
引用元:グローバル公式サイト
(https://www.landingpage-synergy.com/Sp6X7DKw/)
切削加工の分野において、設計からアフターケアまで一括請負。
自動車業界や海洋機器・エンジン関連分野で使用する製品や部品製作の分野で大手企業から指名される実力を持つ。
切削加工で課題となる切粉の堆積や加工応力によるワークの歪みに対し、排出性を考慮した構造設計や重量に応じたクランプ設計が得意。精度不良を抑制する治具の提案もできる。
引用元:三和クリエーション公式サイト
(https://www.sanwa-creation.co.jp/)
硬質素材や難削素材を超精密・微細加工する技術を提供してきた会社。特に精度への要求が高い研削・研磨加工において知見と技術力を持つことから、「磨く」ことに特化した治具製作を任せられる。
超硬合金製よりも耐摩耗性が高いとされるダイヤモンド製の治具を製作。
ダイヤモンドの特性上、潤滑油などを使用しなくて済むため、給油ユニット、油のメンテナンス不要で使える。
引用元:榮製機公式サイト
(http://www.sakae-seiki.co.jp/)
ワイヤー放電加工で使用する精密バイスやワイヤーカット治具の製作が得意。
最大70㎏※までの重量のワークに耐えうる治具の製作も手がける。
金型事業も行っていることから、ワイヤー放電加工における金型製作用の精密治具製作が強み。
要望を受けてから綿密な情報収集を行い、新製品開発における治具製作をサポートできる。
参照元:榮製機公式サイト
(http://www.sakae-seiki.co.jp/neotec_detail.php?neotec_cd=64)